2026/01/16

うつの状態にあるとき、心と体を適切に休めることは、私たちが想像する以上に難しくなります。
うつのときに見られる思考力や集中力の低下、気力の減退、そして何に対しても興味や喜びを感じにくくなるといった症状は、心身が限界を超え、エネルギーが枯渇してしまっているサインです。
決して「怠けている」わけではありません。むしろ、**「なんとか頑張ろうともがいているのに、体が言うことを聞かない」**という、非常に苦しい状態にあります。
実際に、悩んでいる方はその苦しさをこのように表現されます。
-
「本を読もうとしても、文字が滑って頭に入ってこない」
-
「手足に鉛が入ったように体が重くて、起き上がれない」
-
「あんなに好きだった趣味が、今は砂を噛むように味気ない」
真面目で責任感が強い人ほど、こうした状態でも「休んではいけない」と自分を奮い立たせ、無理をして仕事や学校へ向かおうとします。しかし、無理を重ねることは、さらに回復を遅らせる結果を招きかねません。
このような状態では、本来の能力を発揮することは不可能です。メンタルヘルスの不調によって、出勤はしていても本来のパフォーマンスを発揮できない状態を「プレゼンティーズム」と呼びます。これは仕事の生産性を大きく低下させる主要な原因の一つであり、まずは「適切に休むこと」こそが、回復への、そして本来の自分を取り戻すための最短ルートなのです。
