2026/02/13

「イライラ」「不安」が強い時期には、どのようなことを心がけて過ごせばいいのでしょうか。高名な精神科医の笠原嘉は、この時期のうつ病の患者さんに医師が伝えるべきこととして、以下の7つを挙げています。
- 治療の対象になる不調であって、決して気の「ゆるみ」や「なまけ」でない
- できるだけ早い時期に心理的休息に入る
- 治癒には早くても3ヶ月かかる
- 薬の作用機序と副作用の説明を受けたうえで、一定期間の服薬が勧められる
- 自己破壊的な行動をしない
- 病状には一進一退の経過がある
- 人生に関わる大決断は治療終了まで延期する
前回までで説明した内容に沿って、簡単に説明します。
うつは、単なる気持ちの落ち込みではなく、休息が十分に取れない状態が続いたことによる、エネルギー切れの状態でした。決して怠けではなく頑張りたいのに頑張れない状態なので(1)、すぐに休息してエネルギーを溜める必要があります(2)。しかしストレスから離れたとしても休息が取れない状態が続く場合も多く、薬物療法が威力を発揮します(4)。改善には時間がかかり(3)、一直線に良くなるわけではありません(6)。逆に改善を焦ると休息が取れなくなり病状が悪化します。考えの内容もネガティブに偏りやすいため、悲観して自分を傷つけたり、大事なものを諦めたり(5)、将来後悔しかねない重大な決断をしたり(7)するのは勧められません。
